オフィス内装デザインの「設計」で決めること

「オフィス内装デザイン 設計」と検索する方の多くは、内装がどんなものかという全体像よりも、契約前後に進む「設計」というフェーズで、具体的に何が決まっていくのか、自社は何を準備すればよいのかを知りたいのではないでしょうか。設計は、現状整理やヒアリングで固めたコンセプトを、ゾーニング・平面図・パース・仕様書という形に一つずつ落とし込んでいく工程で、この段階でどこまで詰めておくかによって、着工後の変更のしやすさや費用の見通しが大きく変わります。この記事では、設計フェーズで具体的に進むステップ、自社が用意しておきたい情報、設計と施工を同じ会社に頼むかどうかの判断軸、期間・費用の目安、着工後に変更しにくい項目までを整理してご紹介します。内装そのものの意味や工事全体の流れはオフィスデザインにおける「内装」とは、施工が始まってからの発注者の確認ポイントはオフィス内装デザインの施工で発注者が確認すべきことで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。オフィス移転・内装・家具をワンストップで支援するJOY Worksがご案内します。

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「設計」とはどのフェーズを指すのか

床材や壁材など内装の仕様を検討する設計の様子

コンセプト決定から仕様確定までをつなぐ工程

「設計」とは、移転やリニューアルの目的整理やヒアリングで固めた大まかなコンセプトを、実際に施工できる図面や仕様へと具体化していく工程を指します。内装が壁・床・天井といった仕上げそのものを指すのに対し、設計はその仕上げを含めた空間全体を「どう配置し、どう仕上げるか」を図面と仕様書という形で決めていく、内装工事や施工の前段階にあたる工程だといえます。オフィスレイアウトや空間デザインの考え方を土台にしながら、ゾーニングや動線、什器計画までを一つの計画としてまとめていくイメージを持つと分かりやすいでしょう。

「意匠設計」と「実施設計」の違い

設計は、大きく「意匠設計」と「実施設計」の2段階に分けて進められることが一般的です。意匠設計は、ゾーニングやレイアウト、内装のテイストやコーポレートカラーの使い方といった、空間の方向性やデザインの骨格を決める段階です。実施設計は、意匠設計で固まった内容を、電気・空調・防災といった各設備工事に落とし込める精度まで詳細化し、什器や建材の仕様・数量まで確定させる段階を指します。実施設計の精度が低いまま着工すると、現場で仕様の解釈違いが起きやすくなるため、この2段階を意識して進めることが大切です。

設計フェーズで進む5つのステップ

什器やデスクの配置を検討する設計担当者

現状整理とヒアリングでコンセプトを固める

まず現在のオフィスの課題や、移転・リニューアルの目的を整理し、従業員へのヒアリングを行いながら、どのようなオフィスにしたいかというコンセプトを固めます。将来的な増員や働き方の変化、出社率の見通しも見越しておくと、後の工程で判断がぶれにくくなります。

ゾーニングと動線を検討するラフプラン

コンセプトが固まったら、執務スペース・会議室・来客対応エリア・リフレッシュスペースといったゾーンをどう配分し、どうつなぐかというゾーニングと動線を検討します。この段階のラフプランは、細かい仕様よりも「どこに何を配置するか」という大枠を固めることが目的です。部署間のつながりや一体感を生みたい場合はワークスペースの一角にオープンスペースを設け、機密性の高い業務を区切る場合は個室やブースで仕切るなど、目的に応じてゾーニングの考え方を変えます。

平面図・レイアウト図に落とし込む

ラフプランをもとに、デスクの配置や会議室の数、パーティションや間仕切りの位置まで具体化した平面図・レイアウト図を作成します。固定席にするかフリーアドレスにするか、ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)のように業務内容に応じて働く場所を選べるようにするかも、什器の配置とあわせてこの段階で検討します。

パース・仕様書で内装デザインを可視化する

平面図が固まったら、床材・壁材・照明・造作家具といった内装の仕様を、パース(完成イメージ図)とあわせて具体化します。木目調の素材で温かみを出すのか、コーポレートカラーやブランドイメージをどこにどう反映してデザイン性を高めるのか、エントランスや応接エリアの意匠をどう演出するかといった方向性も、この段階で目に見える形にすり合わせておくと、完成後のイメージのズレを防ぎやすくなります。

什器・家具リストと見積もりをすり合わせる

仕様がまとまったら、デスクや椅子、収納といった什器・オフィス家具のリストを作成し、内装工事費とあわせた見積もりを確認します。デザイン設計費・工事費・什器費のどこにどれだけ予算を配分するかを、この段階で整理しておくと、後の業者選定や発注もスムーズに進みます。

設計段階で自社が用意しておくと進めやすい情報

会議室の使い方を打ち合わせる様子

業務内容・部署構成・座席数の整理

部署ごとの人数や業務内容、将来の増員計画を整理しておくと、設計担当者がゾーニングや席数を検討しやすくなります。集中して取り組みたい業務が多い部署か、部署を越えたコミュニケーションを促進したい部署かによっても、望ましいレイアウトは変わってきます。

フリーアドレスやABWなど働き方の希望

固定席を維持したいのか、フリーアドレスやABWを取り入れたいのかは、設計の初期段階で伝えておきたい要望です。集中力を高めたいときに使えるブースや、休憩や気分転換ができるカフェ風のリフレッシュスペースをどの程度設けたいかも、あわせて言語化しておくと反映してもらいやすくなります。居心地よく過ごせる空間は、創造性の発揮にもつながる投資だといえます。

コーポレートカラー・ブランディングの方向性

コーポレートカラーをどの程度空間に反映したいか、社内外に伝えたい企業イメージやブランディングの方向性を伝えておくと、内装の基調となる色や素材選びに個性を出しやすくなります。落ち着いたトーンでまとめて洗練された印象にしたいのか、活気やリラックスできる雰囲気を演出したいのかといった好みも、写真や参考事例と一緒に共有すると伝わりやすくなります。

会議室やエントランスなど来客対応エリアの要望

会議室に求める遮音性のレベルや、多目的に使えるミーティングスペースが必要かどうか、来訪者を迎えるエントランス・応接エリアの意匠にどこまでこだわりたいかも、早い段階で伝えておきたい項目です。視線が抜ける開放的な空間にしたいのか、独立性を保ちたいのかという希望も、間仕切りの素材や高さの検討材料になります。

設計と施工を同じ会社に頼むか、別々に頼むか

設計と施工の見積もりを比較する様子

設計施工一貫(ワンストップ)で依頼するメリット

設計から施工、什器の手配までを一つの内装デザイン会社に一貫して依頼すると、意匠設計で決めたコンセプトが実施設計・施工の段階まで伝わりやすく、窓口も一本化できます。デザインのイメージと施工の実務をすり合わせる手間が少なく、着工後の仕様の解釈違いも起きにくいというメリットがあります。

設計事務所と施工会社を分けて依頼するケース

デザイン性や独自性を強く追求したい場合や、複数の施工会社から相見積もりを取って費用を比較したい場合は、設計事務所と施工会社を分けて依頼するケースもあります。その場合は、設計担当者が施工段階まで一貫して関与してくれるか、設計意図が施工会社に正しく伝わる体制があるかを、契約前に確認しておくと安心です。

設計にかかる期間と費用の考え方

設計期間と費用のスケジュールを確認する様子

設計期間の目安

設計にかかる期間は、オフィスの規模や検討する範囲によって幅がありますが、コンセプト決定から仕様確定まで数週間から数か月かかることが一般的です。移転や運用開始の希望日が決まっている場合は、設計から施工までの全体スケジュールを逆算し、設計に十分な期間を確保しておくと、着工後の変更を減らせます。

デザイン設計費の考え方

デザイン設計費は、内装工事の坪単価に含まれて提示される会社もあれば、企画・デザイン設計費として別立てで計上される会社もあります。見積もりの内訳にデザイン設計費が含まれているかどうかを確認しておくと、複数社を比較する際の目安がぶれにくくなります。正確な金額は、物件の契約条件を踏まえたうえで内装デザイン会社の見積もりで最終確認してください。

設計段階で確定させておきたいこと(着工後に変更しにくい項目)

フリーアドレスのレイアウト図を確認する様子

間仕切り・電気配線・空調計画に関わる仕様

間仕切りの位置やコンセント・LAN配線、空調の系統は、実施設計の段階で電気・空調工事の仕様に落とし込まれるため、着工後に変更すると追加費用や工期の延長につながりやすい項目です。フリーアドレスやABWを取り入れる場合の配線計画も、この段階で確定させておくと安心です。

什器・造作家具の仕様

造作家具の寸法やデスク・収納の数量は、平面図・仕様書の段階で発注につながる情報のため、設計の終盤で変更すると納期や費用に影響しやすくなります。什器リストは、設計担当者と最終確認をしてから発注に進むことをおすすめします。なお建築基準法や消防法にかかわる避難経路・防災設備の位置は、設計段階から所轄消防署や管理会社への確認を前提に計画する必要があります。

設計会社・デザイン会社を選ぶときに見ておきたいポイント

平面図と仕様書をもとに打ち合わせる様子

提案力とヒアリング力

業務内容や働き方の希望を丁寧にヒアリングしたうえで、コンセプトに沿ったデザイン性の高い提案をしてくれるかは、設計会社を選ぶうえで重視したいポイントです。過去の実績が自社のイメージに近いか、快適性と機能性を両立した提案をしてくれるかもあわせて確認しましょう。

図面・パースの分かりやすさ

平面図やパースが分かりやすく、完成イメージを具体的に共有してくれる会社であれば、設計段階での認識のズレを防ぎやすくなります。素材や色のサンプルを見せながら、視覚的にイメージをすり合わせてくれるかどうかも、打ち合わせの中で確認しておきたい観点です。

まとめ

設計内容が反映されたオフィス空間の様子

オフィス内装デザインの「設計」とは、コンセプト決定からゾーニング・平面図・パース・仕様書という形へ具体化していく、内装工事や施工の前段階にあたる工程です。意匠設計と実施設計の2段階を意識し、業務内容や働き方の希望、コーポレートカラーの方向性、来客対応エリアの要望を早い段階で伝えておくと、着工後の手戻りを防ぎやすくなります。設計と施工を同じ会社に頼むか分けるか、期間や費用の目安、着工後に変更しにくい項目を踏まえて計画を進めることが、生産性や働きやすさにもつながる理想の空間づくりの土台になります。内装そのものの意味や工事全体の流れはオフィスデザインにおける「内装」とは、施工が始まってからの発注者の確認ポイントはオフィス内装デザインの施工で発注者が確認すべきこともあわせてご覧ください。自社のオフィス内装デザインの設計でお悩みの際は、JOY Worksまでお気軽にご相談ください。オフィスデザインサービスや施工事例もあわせてご覧いただけます。

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