
オフィスデザインの提案とは|依頼方式の種類と提案書で見るべきポイント
「オフィスデザイン 提案」と検索する方の多くは、オフィスデザイン会社にどのような形で依頼すれば提案を受けられるのか、そしてどんなオフィスレイアウトの提案が自社にとって良い提案なのかを知りたいと考えています。オフィスデザインの提案には、コンペ方式・プロポーザル方式・特命方式といった依頼の仕方の違いがあり、提案書にはレイアウト案やコンセプト、働き方に合わせたスペース構成、什器プラン、見積もりなど確認すべき項目が数多く含まれます。この記事では、提案を依頼する方式の違いから、提案書に盛り込まれる内容、良い提案を見極めるチェックポイントまでを整理してご紹介します。オフィス移転・内装・家具をワンストップで支援するJOY Worksがご案内します。
「オフィスデザインの提案」とは

オフィスデザインにおける「提案」とは、オフィスデザイン会社が依頼主の要望をヒアリングしたうえで作成する、オフィスレイアウト案やコンセプト、見積もりなどをまとめた企画書のことを指します。問い合わせ・相談からヒアリングを経て提示されるもので、依頼から提案を受けるまでの一連の流れはオフィスデザイン 依頼で詳しく紹介しています。新規移転だけでなく、既存オフィスの改装を検討している場合も基本的な進め方は同じで、現状の課題を踏まえた提案を受けることになります。提案の内容や質は会社によって差が出やすく、依頼先を比較検討するうえで重要な判断材料になります。
提案を依頼する3つの方式

オフィスデザインの提案を受ける方法には、主に次の3つの方式があります。プロジェクトの規模や進め方によって適した方式が変わるため、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
コンペ方式
複数のオフィスデザイン会社に同じ条件を提示し、それぞれが作成したデザイン案・提案内容を比較して依頼先を選ぶ方式です。レイアウトやコンセプトの違いを具体的に比較できる一方、各社が提案書を作成する負担が大きく、選定までに時間がかかりやすい傾向があります。大規模なプロジェクトで、複数のアイデアを客観的に比較したい場合に向いています。
プロポーザル方式
デザイン案そのものよりも、進め方や体制、実績、費用の考え方といった提案力を中心に比較して依頼先を選ぶ方式です。コンペ方式に比べて各社の負担が軽く、比較的スムーズに進めやすい点が特徴です。中堅規模のプロジェクトで、コストと進めやすさのバランスを重視したい場合に選ばれることが多い方式です。
特命方式
実績や信頼関係のある特定の1社に絞って依頼する方式です。比較検討の手間がかからずスケジュールを短縮しやすい一方、他社との比較ができないため、提案内容や見積もりの妥当性を判断しにくい面もあります。過去に付き合いのある会社があり、進め方や費用感にある程度信頼を置ける場合に向いた方式です。
提案書に盛り込まれる主な内容

提案書の構成やボリュームは会社によって異なりますが、一般的には次のような内容が盛り込まれます。どこまで具体的に書き込まれているかは、その会社がどれだけヒアリング内容を理解し、自社の課題に向き合っているかを判断する手がかりにもなります。
オフィスレイアウト案・ゾーニング・動線計画
執務スペースや会議室、応接室、エントランス、リフレッシュスペースなどをどのように配置するかを示すオフィスレイアウト案です。用途ごとにエリアを区分けするゾーニングの考え方や、部署間の導線・動線、来訪者対応と社員の動線を分ける工夫、災害時の避難経路の確保まで含めて検討されているかが、レイアウト提案の完成度を左右します。面積や部署の人数、席の配置といった具体的な数字に基づいた提案になっているかも確認したいポイントです。
快適性・開放感への配慮
座って作業するデスク周りの快適性だけでなく、フロア全体に開放感を持たせる工夫がされているかも、レイアウト提案の質を見るうえで参考になるポイントです。窓からの自然光の取り入れ方や、天井・床の仕上げ、照明計画によって、同じ面積でも体感の広さや働きやすさは大きく変わります。物件の形状や制約を踏まえたうえで、快適な空間づくりを追求しているかを確認しましょう。集中して座って作業したい場所では、パーティションで周囲の視線を遮る配慮が提案に含まれているかも見ておきたいポイントです。共用のリフレッシュスペースやカフェスペース、ソファなどリラックスできる什器を設けるケースもあり、こうしたスペースは部署を越える偶発的な交流が生まれるきっかけにもなります。
コンセプト・ブランディング
オフィス全体のテーマやコーポレートカラーの取り入れ方、経営戦略や企業理念をどう空間に落とし込むかというコンセプトが提示されます。エントランスや会議室のデザインは来客に企業のブランドイメージを伝える重要な要素で、統一感のある内装は従業員の帰属意識やエンゲージメントを高める効果も期待できます。コンセプトが単なるイメージにとどまらず、色や素材、什器の選定にまで一貫して反映されているかを見ると、提案の質を判断しやすくなります。
働き方に合わせたスペース構成の提案
フリーアドレスやABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング、abw)、テレワーク・リモートワークとの併用など、働き方改革を踏まえた座席運用・スペース構成の提案が含まれることもあります。従業員の出社率や部署構成、web会議の頻度を踏まえ、集中して業務に取り組めるブースや個室、部署を越えたコラボレーションが生まれやすいオープンスペースやカフェスペース、ミーティングスペースをどう組み合わせるかも、提案の質を大きく左右するポイントです。こうした多様なワークスタイルへの対応は、社員の満足度や生産性の向上、集中力の維持にも寄与すると考えられています。新しい働き方を社内に定着させるには、制度だけでなく空間づくりも合わせて見直すことが大切だと言われています。
什器・オフィス家具プラン
デスクや椅子、パーティション、収納什器など、オフィス家具の選定プランです。内装のコンセプトに合わせた素材やカラーで統一感を持たせる提案が一般的で、既存の家具を活かすか入れ替えるかも提案の中で整理されます。配線の取り回しや照明計画、天井・床・壁の仕上げ、セキュリティ対策や設備の配置まで含めて機能性を考慮した提案になっているかも、使い勝手の良いオフィスを実現できるかを左右します。会議室にはモニターやプロジェクターを設置し、サーバールームなど専用設備まで整備するケースもあります。
見積もり・スケジュール
工事費用や什器費用の概算見積もりと、着工から完成までのスケジュール案が示されます。予算に応じてどこまで対応できるか、コスト削減の余地があるかといった選択肢を併せて提示してくれる会社は、その後のプロジェクトも進めやすい傾向があります。
良い提案を見極めるチェックポイント

複数社の提案を比較検討する際は、次のような視点で見比べると判断しやすくなります。
要望や課題がどこまで反映されているか
ヒアリングで伝えた現状の課題や要望が、レイアウト案やコンセプトに具体的に反映されているかを確認しましょう。どの会社にも当てはまるようなテンプレート的な提案ではなく、自社の業務内容や組織、人数構成を踏まえた内容になっているかが、提案の質を見極める大きなポイントです。
コンセプトと各要素の一貫性
レイアウト・内装デザイン・家具の選定が、提示されたコンセプトに沿って一貫しているかを確認しましょう。部分ごとに整合性が取れていない提案は、全体としてまとまりを欠き、完成イメージがぼやけてしまう可能性があります。
見積もりの内訳の分かりやすさ
総額だけでなく、設計費・内装工事費・什器費用などの内訳が明確に示されているかを確認しましょう。内訳が曖昧な提案は、後から追加費用が発生するリスクにもつながります。予算に対して現実的な提案になっているかも、あわせて確認しておきたい点です。
会社の実績・事例で判断する
提案の完成度だけでなく、その会社がこれまで手掛けてきた施工事例や実績も、提案の裏付けとして参考になります。自社と近い業種・規模のオフィスを手掛けた実績があれば、提案内容への説得力も高まります。
担当者の対応力・コミュニケーション
提案内容そのものだけでなく、ヒアリングでの質問の的確さや、打ち合わせでのレスポンスの早さといった担当者とのコミュニケーションのしやすさも、依頼後にプロジェクトを円滑に進められるかを左右する判断材料になります。進め方や役割分担を丁寧に説明してくれるかどうかも、信頼して任せられる会社かを見極めるヒントです。
採用力・ブランディングへの効果
オフィスデザインは社外への発信力にも直結します。おしゃれで働きやすいオフィスは採用活動における魅力の一つとなり、求職者へのアピールにもつながります。設計段階からこうした採用・広報の視点を取り入れてくれる会社かどうかも、あわせて確認しておくとよいでしょう。
提案を比較する際に陥りやすい注意点

提案を比較する場面では、次のような視点の偏りに陥らないよう注意が必要です。
見た目のおしゃれさだけで選んでしまう
見た目のおしゃれさばかりに目が向くと、使い勝手や実務目線での機能性が置き去りになり、運用を始めてから「動線が悪い」「収納が足りない」といった問題点が浮かび上がることがあります。デザイン性と機能性を兼ね備える提案になっているかを確認しましょう。
見積もりの総額だけで判断してしまう
見積もりの総額の安さだけで判断すると、後から追加費用が発生したり、什器の仕上がりが味気ないものになったりすることがあります。無駄なコストを抑えつつ、コストと品質のバランスが取れた提案かどうかを見比べましょう。
社内の合意形成を後回しにする
提案内容の比較にばかり気を取られ、社内の意見集約を後回しにすると、いざ着工という段階で反対意見が出てスケジュールが押してしまうケースもあります。早い段階から管理職やメンバーを巻き込み、優先順位をすり合わせておくと、担当者ともスムーズに話を進めやすくなります。
提案を受けるまでの流れ

多くの場合、問い合わせ・相談からヒアリング・現地調査を経て、オフィスレイアウト案や見積もりを含む提案が提示されるという流れで進みます。組織変更や増員の予定がある場合は、その見通しも伝えておくと、将来的なレイアウト変更まで見据えた提案を受けやすくなります。移転を伴わない改修や、既存フロアの一部だけを並行して手を入れる小規模な相談に対応している会社もあり、固定席を廃止してフリーアドレスを導入するといった部分的な提案を受けることも可能です。相談窓口をショールームやカフェスペースに併設している会社もあります。想定より在籍人数が増えた場合の余裕や、満足度の低下やストレスにつながりやすい騒音対策まで考慮した提案かも確認しましょう。依頼前に準備しておきたい情報や、問い合わせから提案を受けるまでの詳しい流れはオフィスデザイン 依頼で紹介しています。
提案を依頼する前に自社で整理しておきたいこと
提案を依頼する前に、自社の課題を洗い出すことも、良い提案を引き出す近道です。過去の対応実績に基づく提案かどうか、個人情報を扱う部署が多い場合のセキュリティ対応、勤務形態に応じたマネジメントのしやすさなど、細かな条件も伝えておくと、自社に合う提案を受けやすくなります。オフィスが広いか手狭かにかかわらず、限られた空間で働きやすい環境をつくることや、デスクを並べる際の使い勝手まで意識した提案になっているかを確認すると、デザイン性だけでなく実務面でも満足度の高いオフィスに近づきます。
提案に関するよくある質問

相談・提案の段階でも費用は発生しますか?
多くの会社では、初回の相談から概算提案の段階までは無料で対応しています。ただし詳細な図面作成や現地調査以降は費用が発生することもあるため、どの段階からコストがかかるのかを事前に確認しておくと安心です。予算に対して適切な提案かどうかを判断する材料として、資料をもらった際にコスト面の内訳もあわせて聞いておきましょう。
理想のオフィスイメージがまだ固まっていない場合は?
参考にしたい事例の画像やURLを共有しながら相談すれば、会社側からいくつかの方向性を選択肢として提示してもらえます。事前に社員アンケートで働き方への要望や不満の声を集めておくと、自由な発想のアイデアも反映しやすくなります。
フリーアドレスやABWは自社に向いていますか?
向き不向きは、職種やチーム構成によって変わります。個人での作業が多い職種と、チーム内の連携やコミュニケーションが多い職種とでは最適な座席運用が異なるため、現状の働き方や課題を洗い出したうえで提案を受けると、ミスマッチを防ぎやすくなります。
社内で要望がまとまらないときはどうすればよいですか?
経営層がトップダウンで方向性を決めるケースもあれば、各部署のメンバーの意見を集めてすり合わせるケースもあります。優先順位を整理し、譲れない要素と柔軟に対応できる要素を分けて伝えると、社内の合意形成がスムーズになり、提案内容にも反映しやすくなります。
竣工後にレイアウトや家具を見直すことはできますか?
部署の成長や増員、組織変更に応じて、竣工後にレイアウトを見直すケースは珍しくありません。什器の一部だけを入れ替える、可動式の什器を導入して将来的に柔軟にレイアウトを変えられるようにしておく、といった提案を受けられる会社もあります。
会社選びに迷ったときの進め方

このコラムでは、様々な会社の提案の仕組みや比較の手法を紹介しました。どの依頼方式が向くかはプロジェクトの規模や進め方によって異なり、一概には言えません。提案を依頼するプロセスは、ステップごとに整理すると分かりやすくなります。日々の仕事の効率や働く場所の使いやすさに直結する要素でもあるため、現場の意見も踏まえて検討しましょう。一度で決めきれない場合は、これまでの打ち合わせ内容を振り返り、各社の提案のデメリットや懸念点を整理してから次に進むと判断しやすくなります。社内の検討チームをいくつかのグループに分けて意見を集める方法も有効です。
まとめ

オフィスデザインの提案には、複数社を比較するコンペ方式、提案力を中心に比較するプロポーザル方式、特定の1社に依頼する特命方式という3つの方式があります。提案書にはオフィスレイアウト案やコンセプト、働き方に合わせたスペース構成、什器プラン、見積もり・スケジュールといった内容が盛り込まれ、要望の反映度やコンセプトの一貫性、見積もりの分かりやすさ、実績、担当者とのコミュニケーションを軸に比較することで、自社に合った提案・依頼先を見極めやすくなります。オフィスデザインの提案について相談したいときは、JOY Worksまでお気軽にご相談ください。オフィスデザインサービスや施工事例もあわせてご覧いただけます。
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